2. 書物「紙の大陸」
「紙の大陸」これ程までに、本づくりに凝っている本は、なかなかお目にかかれない。 まずは、本文の紙である。一般 的な本には、中性紙と呼ばれる紙が使われる。長期の品質保持など、あまり考えていない紙である。しかし、この本には修復用紙のレベルで作られた用紙が使われている。 次に和文の書体は、今のコンピュータからの文字ではなく写 植の文字を使用している。写植の文字のどこがいいのかというと、やはりコンピュータ出力の文字にはない、読みやすさ暖かさが感じられる。今でも、マンガのふきだしや文庫本などに写 植が使われている。
表紙は、布装の上製本仕立てである。本の綴じも、糸がかりにして本を綴じるというこだわりである。 しかし、これらの良い素材が全てあっても、最後の印刷によりこれらのできが大きく変わってしまう。(最近の雑誌、本などを見てもらえばわかるだろう) この本を、この紙を、きちんと刷れるような印刷屋はなかなか見つからない。数社の印刷屋を探したが結局完璧なものを作るまでに協力できる所はなかった。 某印刷会社の協力により、これらの問題が解決でき出版されました。 本当に手間をかけた本である。自費出版物なので書店などにはおいてありません。 本の内容もすばらしいので、ぜひ一読を勧めたい。 コチラに問い合わせてもらえば購入できます。 |